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ナッシュビル・プレデターズの2021年シーズン展望

サマリー

※参考: プレデターズの選手一覧 (開幕版)

2017年のスタンリーカップ決勝進出以降、毎年期待をされながらも、プレーオフでは早期敗退が続き、2020年に至ってはプレーオフすら進出できず (*正確には、コロナ禍から復帰後の予選ラウンドで敗退)。
不本意なシーズンが続く中で、「最低限」のプレーオフ進出すら逃す結果となっただけに、チームは主力級の選手も放出する、大改革を敢行。前監督のPeter Laviolette以下、スピード・スキルを重視したチーム作りが行われていたが、フランチャイズ初期のような、ハードワーク・フィジカルで負けないチーム作りに舵を切った。
ただし、サラリー・キャップ的には余裕があるわけではないため、大型FAに手を出す余裕はなく、フィジカルな選手を数名補強した、という程度。そのため、全体として、若手選手の覚醒や、主力の奮起を中心として、チーム全体の底上げに期待がかかる。
コロナ禍により地区再編が確定しており、かつプレシーズンゲームが行えない、そして何より、無観客で開幕を迎えることが確定している。すべてが手探りで始まる、特殊なシーズンではあるが、ケミストリーが大事な競技において、主力が大きく変わらないのはアドバンテージになる。新しい地区の中でも、真ん中くらい、少なくともプレーオフ争いには入ってくるのではないだろうかと期待している。

過去シーズンの振り返り

2016-17年に、プレーオフ全体での最下位シードからスタンリーカップ決勝、しかも主力を欠きながら優勝まであと2つ…と迫ったあの年以降、「今年こそは!」の期待を毎年背負っているのだが、結果が伴っていない。
翌2017-18年は悲願の地区優勝、そして、11年前に逃した会長杯 (President’s Trophy) を獲得しながらも、プレーオフでは2回戦敗退。翌年も (僅差で) 地区優勝しながら、まさかの1回戦敗退。そして2020年に至っては、地区優勝どころかプレーオフ圏内に入るのがやっとで、シーズン再開後の予選ラウンドで敗退し、形式上はプレーオフすら進出できず、という最悪の形になった。

2020年は攻守ともに振るわないシーズンではあったが、振り返ると、もともと堅守のチームである一方、攻撃面が「永遠の課題」となっている。継続的に年間60ポイントくらいは見込めるフォワードを補強しているものの、失敗が続いており、課題の解決からは程遠い状況にいる。
2017-18年途中にはオタワ・セネターズからKyle Turrisを、2018-19年にはミネソタ・ワイルドからMikael Granlundを、それぞれトレードで獲得。その2019年のオフには数少ない全国区の人気選手にしてディフェンスの核でもあったP.K. Subbanを放出してまでMatt DucheneとFA契約したものの、攻撃力の改善にはつながらず。
昨年に至っては、むしろSubbanの放出が響き、結果的に守備の悪影響が勝り、シーズン途中にHCが解任。新HCの元、なんとかプレーオフ圏内にはいたものの、上記の通り、コロナ禍からの復帰戦となった、プレーオフの予選ラウンドで敗退。トレードで放出した若手有望株が他チームで活躍するのを、指をくわえてみるしかない状況であった。

過去シーズンの振り返り

獲得した選手 (フォワード)放出した選手 (フォワード)
Luke Kunin
(ミネソタ・ワイルドより
トレード移籍)
Kyle Turris
(エドモントン・オイラーズへ
FA移籍)
Nick Cousins
(ベガス・ゴールデンナイツより
FA移籍)
Craig Smith
(ボストン・ブルーインズへ
FA移籍)
Brad Richardson
(アリゾナ・コヨーテズより
FA移籍)
Nick Bonino
(ミネソタ・ワイルドへ
トレード移籍)
Austin Watson
(オタワ・セネターズへ
トレード移籍)
Colin Blackwell
(ニューヨーク・レンジャーズへ
FA移籍)
Daniel Carr
(ワシントン・キャピタルズへ
FA移籍)
獲得した選手 (ディフェンス)放出した選手 (ディフェンス)
Mark Borowiecki
(オタワ・セネターズより
FA移籍)
Dan Hamhuis
(引退)
Matt Benning
(エドモントン・オイラーズより
FA移籍)
Korbinian Holzer
(KHL移籍)
Steven Santini
(セントルイス・ブルースへ
FA移籍)

<予想布陣> ※()内は昨年成績、*つきの選手は新加入選手

上記のように、不本意なシーズンが続く中で、プレーオフすら逃す結果となっただけに、チームは大改革を敢行。

  • フォワードについては、主に第3ラインのセンターを主に任されていたNick Boninoだが、まさに売り時というタイミングでトレード放出。もともと年俸が$4.1Mと高めであり、2019-20年はキャリアハイに近いペースでゴール・アシストを量産したこともあり、ここぞといわんばかりのタイミングでトレードが決まった。
    代わりにやってきたのが、Luke Kuninである。ドラフト2巡目指名権も併せて放出することとなったが、若返りと同時に、$1.5M程度のコストカットにもつながった。
  • 攻撃の主力と期待されていたKyle Turrisだが、6年契約のうち4年も残してバイアウト。プレデターズの2年半では182試合で96ポイント。立場が定まらない中での数字なので、悪くはないのだが、年俸$6Mに見合わない結果と判断され、バイアウト。
  • ここまでは、どちらかというと「放出」なのだが、毎年コンスタントに20ゴールを計算できる、生え抜き功労者のCraig SmithもFA移籍してしまった。この流出ばかりは、FA選手を全員慰留するのは難しいとみられていただけに、仕方ないフシがあるのだが…もう一人の有力FA選手であったMikael Granlundが、単年契約とはいえ残留したのが不幸中の幸いか。
  • 第4ラインのAustin Watsonは、比較的フィジカルな選手ではあったが、第4ラインの選手は替えが効きやすいことや、年$1.5Mというキャップヒットも考慮し、トレード放出となった。結果として、似たプレースタイルながら、より攻撃力もあるNick Cousinsや、ベテランのBrad Richardsonを獲得し、アップグレードという形に。
  • Colin BlackwellとDaniel Carrに関しては、NHL/AHLの当落線上の選手のため、より出場機会のありそうなチームに移籍した、という見方が正しいか。
  • 長年の課題でもあるため、フォワードのほうが課題としては大きいが、ディフェンスに関しても、第3ペアリングの質が課題となっており、どんぐりの背比べ状態であったため、FA補強を決行。Mark Borowiecki, Matt Benningとも、守備力に提供のあるディフェンスマンで、彼らが主に第3ペアリングを託されることになる。
  • 一方で、昨年第3ペアリングを任されていた選手のうち、Dan Hamhuisが引退。プレデターズの2001年のドラ1は、前年のドラ1のScott Hartnellに続き、複数の移籍もありながら、キャリアの最後を、ドラフト指名を受けたチームで迎えた形となった。
  • Korbinian Holzer, Steven Santiniに関しては、こちらもNHL/AHLの当落線上の選手という表記が正しいか。正直、まあ若手もいるし…という程度である。
  • 記載していないが、こちらも第3ペアリングを任されていたYannick Weberは、FAにはなったものの、キャンプへのテスト参加という形で、フランチャイズに残ってはいる。

フォワード予想布陣

2019-20年: 69試合212得点 (1試合当たり3.07点; リーグ16位)

<予想布陣> ※()内は昨年成績、*つきの選手は新加入選手

Left WingCenterRight Wing
#9 Filip Forsberg
(63試合21G 27A 48Pts.)
#92 Ryan Johansen
(68試合14G 22A 36Pts.)
#33 Viktor Arvidsson
(57試合15G 13A 28Pts.)
#64 Mikael Granlund
(63試合17G 13A 30Pts.)
#95 Matt Duchene
(66試合13G 29A 42Pts.)
#11 Luke Kunin*
(63試合15G 16A 31Pts.)
#19 Calle Jarnkrok
(64試合15G 19A 34Pts.)
#56 Erik Haula*
(48試合12G 12A 24Pts.)
#23 Rocco Grimaldi
(66試合10G 21A 31Pts.)
#21 Nick Cousins*
(65試合10G 15A 25Pts.)
#15 Brad Richardson*
(59試合6G 5A 11Pts.)
#10 Colton Sissons
(57試合9G 6A 15Pts.)

その他注目選手: #13 Yakov Trenin, #26 Philip Tomasino , #28 Eeli Tolvanen

  • 第1ラインとなるForsberg-Johansen-Arvidssonはのラインは、長年ナッシュビルを支えてきたJoFAラインになるとみられる。チャンスメイカーのJohansenに、スコアラーのForsbergとArvidssonという構図で、もう5年近くナッシュビルを支えてきたメンツである。昨年は、一時的なJoFA解散やArvidssonの離脱もあったため、3人そろって振るわなかったが、プレーオフの予選ラウンドでは奮闘。彼らが40ポイント近く稼げるか (=例年の60ポイントペースに乗せられるか) どうかが、プレデターズの攻撃力を大きく占う。長年組んできているというのは、プレシーズンのない状況では大きなアドバンテージになるはず。フォワードの大幅な入れ替えもあったため、この3人にかかる期待もこれまでにないほどに高く、昨年までのリベンジに期待したい。
  • 第2ラインのGranlundとDucheneは確定だろう。昨年は、ともに不振に終わった2人だが、Granlund-Duchene-Forsbergでラインを組んだ時期は比較的得点が稼げていた印象があり、実力は確か。特に、Granlundは不調の時期も長かったが、監督交代後、John Hynes新監督の下で復活。移籍濃厚とみられていたものの、結果的に残留したのは大きいか。最後の1枠は、Luke Kuninを入れているが、ここが最も流動的で、Other NotablesのPhilip TomasinoやEeli Tolvanenといった、元ドラ1戦士が殴り込んでくると面白い。本来の実力からすると、彼らも40ポイント稼げる素質はあるはず。
  • 第3ライン以下のメンツは、この6人が中心になるとは思うが、どのように組み合わせるかは、比較的流動的になると予想。短いシーズンかつプレシーズンの試合がないだけに、ここの最適な組み合わせが早めに見つけられるかどうかが、カギになる。

ディフェンス・ゴールテンダー予想布陣

2019-20年: 69試合214失点 (1試合当たり3.10点; リーグ21位)

<予想布陣> ※()内は昨年成績、*つきの選手は新加入選手

Left DefenseRight Defense
#59 Roman Josi
(69試合16G 49A 65Pts.)
#4 Ryan Ellis
(49試合8G 30A 38Pts.)
#14 Mattias Ekholm
(68試合8G 25A 33Pts.)
#57 Dante Fabbro
(64試合5G 6A 11Pts.)
#90 Mark Borowiecki*
(53試合7G 11A 18Pts.)
#5 Matt Benning*
(43試合1G 7A 8Pts.)

その他注目選手: #24 Jared Tinordi

Goaltender
#74 Juuse Saros
(40試合 17勝12敗 防御率2.70 セーブ率91.4%)
#35 Pekka Rinne
(36試合 18勝14敗 防御率3.17 セーブ率89.5%)

その他注目選手: #39 Connor Ingram

  • ディフェンス・ゴールテンダーとも、基本的には昨年から継続となるメンツ。第1ペアリングは、最優秀ディフェンダーとしてNorris Trophyを獲得したばかりのキャプテン・Roman Josiと、ここ数年でようやくリーグトップクラスと認知されてきたRyan Ellisの主将・副将コンビ。Ellisの離脱こそあったが、Josiは82試合換算で77ポイント、Ellisも82試合換算で63.6ポイントというハイペースでポイントを量産。彼らの攻撃力も、チームの武器の1つなのである。
  • Mattias EkholmとDante Fabbroの第2ペアリングも継続だろう。Fabbroは実質NHL2年目だけに、昨年よりもステップアップが期待されるが、どうなるか。もともとは守備的なディフェンダーだったEkhlomも、NHLの経験を積むにつれて、攻守ともに頼れるディフェンダーに成長。NHL実質2年目となるFabbroは、昨年はNHLの波にのまれるシーンもあったが、素質はこんなもんじゃないはず。攻守ともにテップアップが期待される。彼らがともに56試合で35ポイント近くマークできると、攻撃力としても十分すぎる数字だろう。
  • 第3ペアリングのみ総入れ替え。FA組のBorowieckiとBenningがメインで託されるのは間違いないだろう。専守防衛、「ナッシュビルの自衛隊」的な役割を期待されての補強となった彼ら2人が守備的な場面で出場することで、破壊力のある第1・第2ペアリングを、より攻撃的な場面で起用することが可能になり、ひいてはチーム全体の攻撃力増加にもつながる。重要な役割だ。
  • ゴールには、元最優秀ゴールテンダー賞 (Vezina Trophy) 受賞者のPekka Rinneと、ついに守護神の座を奪った感のあるJuuse Sarosのタンデムが今年も継続。プレデターズ初の永久欠番すら噂されている、フィンランド出身のゴールテンダーとしては最多勝利記録を持つRinneだが、昨年の数字はキャリアワースト。Hynes政権に交代後は、Sarosが基本的に起用されており、御年38となるRinneの年齢も考えると、Sarosが中心になるとは思われるが、2連戦も多い過密日程を考えると、併用と予想するのが現実的だ。

その他: スペシャルチーム

  • パワープレー226回中39回得点 (PP成功率17.26%; リーグ25位)
  • ペナルティキル213回中51回失点 (PK成功率76.1%; リーグ29位)

パワープレー、ペナルティキル双方で苦しんでおり、昨年不振の理由の1つであったと言ってもよいだろう。コーチングスタッフの補強も行っており、改善される見込みは高いか。
特にペナルティキルにおいては、FA補強したNick CousinsやBrad Richardson, Mark BorowieckiにMatt Benningといったメンツに、大車輪の活躍を期待したい。

同地区事情

コロナ禍で、移動距離を抑えるべく、地区再編が行われたため、例年とは地区編成が大きく異なり、結果として、レギュラーシーズンは、同地区の以下の7チームとしか対戦しないことになる。

  1. Carolina Hurricanes
    68試合38勝25敗5延長負 勝ち点81 (.596) 222得点193失点
    Atlantic Division 4位
    予選ラウンド3勝0敗⇒1回戦 1勝4敗
    補強選手: Jesper Fast, Joakim Ryan
    放出選手: Trevor van Riemsdyk, Anton Forsberg, Justin Williams, Joel Edmundson
  2. Chicago Blackhawks
    70試合32勝30敗8延長負 勝ち点72 (.514) 212得点218失点
    Central Division 7位
    予選ラウンド3勝1敗⇒1回戦1勝4敗
    補強選手: Nikita Zadorov, Carl Soderberg, Lucas Wallmark, Mattias Janmark, Anton Lindholm, Brandon Pirri
    放出選手: Corey Crawford, Brandon Saad, Olli Maatta, Drake Caggiula, Dylan Sikura
  3. Columbus Blue Jackets
    70試合33勝22敗15延長負 勝ち点81 (.579) 180得点187失点
    Metropolitan Division 5位
    予選ラウンド3勝2敗⇒1回戦1勝4敗 (vs. Tampa Bay)
    補強選手: Max Domi, Mikko Koivu, Gavin Bayreuther, Mikhail Grigorenko, Cliff Pu
    放出選手: Alexander Wenberg, Marko Dano, Josh Anderson, Markus Nutivaara, Ryan Murray
  4. Dallas Stars
    69試合37勝24敗8延長負 勝ち点82 (.594) 180得点177失点
    Central Division 3位 (スタンリーカップ準優勝)
    予選ラウンドシード⇒1回戦4勝2敗⇒2回戦4勝3敗
    ⇒カンファレンス決勝4勝1敗⇒スタンリーカップ決勝2勝4敗 (vs. Tampa Bay)
    補強選手: Mark Pysyk, Julius Honka
    放出選手: Roman Polak, Martin Hanzal, Corey Perry, Mattias Janmark
  5. Detroit Red Wings
    71試合17勝49敗5延長負 勝ち点39 (.275) 145得点267失点
    Atlantic Division 8位
    プレーオフ未進出
    補強選手: Thomas Greiss, Jon Merrill, Marc Staal, Troy Stecher, Bobby Ryan, Vladislav Namestnikov
    放出選手: Jimmy Howard, Trevor Daley, Jonathan Ericsson, Jusitin Abdelkader, Brendan Perlini
  6. Florida Panthers
    69試合35勝26敗8延長負 勝ち点78 (.565) 231得点228失点
    Atlantic Division 4位
    予選ラウンド 1勝3敗
    補強選手: Patric Hornqvist, Alexander Wennberg, Anthony Duclair, Vinnie Hinostroza, Radko Gudas, Carter Verhaeghe, Markus Nutivaara
    放出選手: Mike Matheson, Colton Sceviour, Mike Hoffman, Evgeni Dadonov
  7. Tampa Bay Lightning
    70試合43勝21敗6延長負 勝ち点92 (.657) 245得点195失点
    Atlantic Division2位 (スタンリーカップ優勝)
    予選ラウンドシード⇒1回戦4勝1敗 (vs. Columbus) ⇒2回戦 4勝1敗
    ⇒カンファレンス決勝4勝2敗⇒スタンリーカップ決勝4勝2敗 (vs. Dallas)
    補強選手: 特になし
    放出選手: Cedric Paquette, Braydon Coburn, Zach Bogosian, Kevin Shattenkirk, Carter Verhaeghe

昨年のプレデターズは69試合35勝26敗8延長負 勝ち点78 (.565) 215得点217失点であったことを踏まえ、勝ち点率 (勝ち点÷試合数) で上から並べると、なかなかに厳しい地区のような気になる。

  1. Tampa Bay (.657; スタンリーカップ優勝)
  2. Carolina (.596; プレーオフ1回戦敗退)
  3. Dallas (.594; スタンリーカップ準優勝)
  4. Columbus (.579; プレーオフ1回戦敗退)
    — PO当落線 —
  5. Florida (.565; プレーオフ予選ラウンド敗退)
  6. Nashville (.565; プレーオフ予選ラウンド敗退)
  7. Chicago (.514; プレーオフ1回戦敗退)
  8. Detroit (.275)

単純に勝ち点率で並べた時点で、プレーオフ4枠からは外れてしまう。地区間で実力差あるんじゃないのか…という気もするが、本音はいったんおいておこう。

  • 昨年スタンリーカップ覇者のタンパベイは、主力のNikita Kucherovがシーズンアウトだが、キャプテンにしてエースのSteven Stamkos抜きでも優勝してしまうチームである。よほどのことがない限り、彼らの上位フィニッシュは堅い。
  • 次点となるのが、カロライナ、ダラス、コロンバスになるが、あたりだが、ダラスは守護神のBen Bishopと、主軸のTyler Seguinが故障中。これがどう響くか。コロンバスは、ゴールテンダーのタンデムをなすElvis Merzlikinsが今年でNHL2年目、相方のJoonas Korpisaloのキャリアハイが37試合出場と、過密日程でどこまで負荷がかかってもよいか、やや未知数か。
  • 再建中のデトロイト、再建期に入るとみられているシカゴがどこまでやるかにもよるが、フロリダ、ナッシュビルあたりまでがプレーオフ争いに絡むだろうと予想される。
  • ひいき目が入るのも承知で考えると、主力のMike HoffmanがFAで抜け、Anthony Duclairや、ナッシュビルのファンにはおなじみのPatric Hornqvistが加入するフロリダは、ライン編成という面でやや不利かもしれない。プレデターズは、厳しい戦いにはなるが、ギリギリでプレーオフに入る地力のあるチームだと思っている。当然、故障者が最小化できる、という前提はあるが…
  • 残る2チームについて、デトロイトがプレーオフ争に絡むには、勝ち点率を2倍近く向上させる必要があり、一方のシカゴも、キャプテンにして攻守の柱であるJonathan Toewsが離脱することが明らかになっており、厳しい戦いになりそう。

まとめ

僅差での争いになりそうだが、不安はどのチームもありそう。ひいき目も入ってしまうが、ギリギリでプレーオフに滑り込める、と期待したい。ただし、そのためには、課題となっているフォワードの得点力、第3ペアリングの質、スペシャルチーム (パワープレーやペナルティキル) の改善がマストで、それらがうまくいかなければ、机上の計算通りの厳しい1年になるのも覚悟しないといけない。
コロナ禍で長距離移動ができないゆえ、今シーズン限定 (おそらく) の地区再編が行われる中で、NFLでもそうなのだが、コロナ禍でプレシーズンゲームが行えない。そんな状況の中で、手探りしながらも、早めに今シーズンの戦い方を確立していく必要がある。
大改造とは言ったものの、主力選手が昨年から大きく変わるわけではないため、彼らの活躍は期待してよいのではないかと思う。だからこそ、新しい地区の中でも、真ん中くらい、少なくともプレーオフ争いには入ってくるのではないだろうか。プレーオフに入れば、どうとでもなるため、まずは昨年逃したプレーオフに進出することに期待したい。
本音を言えば、数年前の「プレーオフ進出は当たり前、あとはどこまでいけるか」という空気感を思うと寂しいところもあるのだが、過渡期のチームにそんな悠長なことは言えない。試合数が少なく、大型連敗の許されない中、なんとしても、開幕ダッシュに期待したい。GO PREDS!!

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